ボクシング・デー

クリスマスの翌日、12月26日はボクシング・デーと呼ばれる祝日です。
スポーツのボクシングではなく、「クリスマスプレゼントの箱を開ける日」という意味合いです。
イギリスはもともと階級社会なので、クリスマスの実質的な準備は使用人が行ってきました。
料理や掃除など、お金を払って使用人にやってもらうという感覚が今でも残っています。
今でも、プレゼントを配達したり、クリスマスディナーを提供したりしているお店は通常よりも忙しく働いているので、
ボクシング・デーはクリスマスに働いた人たちのための休日となっています。
ではお店などが全部閉まってしまうのか・・・というと、そうではありません。
一年で一番お値打ちになるバーゲンセールが各地で開催されます。
びっくりするくらいの値引きが行われるので、賢い人はその日まで買い物を控えるくらいです。
イギリス人の生活は通常はとても質素でつつましいものです。
しかし、クリスマスなどの大きなイベントやバーゲンセールなどの時には迷うことなくたくさん買い物をしています。
どうやって持ち帰るのか、というくらいにかごに物を詰めている人もいるので、
見ているこちらが心配になってしまうことも。
こういうメリハリのあるお金の使い方も、イギリスらしいなと思う一面です。